基礎知識約7分で読める更新: 2026-04-29
ファクタリングの会計処理・仕訳・消費税|経理担当者向け実務解説
ファクタリング利用時の仕訳例、勘定科目、消費税の扱いを実務的に解説。借入と違うため『売上債権の譲渡』として処理する正しい会計処理の方法を編集部がまとめました。
監修: ファクタリング比較編集部

ファクタリングを利用したとき、経理担当者が最初に悩むのが『どう仕訳するか?』。借入とは異なる『売上債権の譲渡』に該当するため、会計処理も独特です。本記事では、仕訳例・勘定科目・消費税の扱いを、実務目線で解説します。
ファクタリングは『売上債権の譲渡』として処理する
ファクタリングは借入金ではなく『売掛金(売上債権)の売買契約』。したがって、会計上は『売掛金の譲渡』として処理し、譲渡損(=手数料)を別途計上します。
2社間ファクタリングの仕訳例
ケース: 売掛金100万円を手数料5%(5万円)で2社間ファクタリング、即日入金
STEP 1: ファクタリング契約締結時(売掛金が未収金に振替)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未収金 | 1,000,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
STEP 2: ファクタリング会社から入金時(手数料を売上債権譲渡損として計上)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 950,000 | 未収金 | 1,000,000 |
| 売上債権譲渡損 | 50,000 |
STEP 3: 売掛先からの入金 → ファクタリング会社へ送金時(2社間特有)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 1,000,000 | 預り金 | 1,000,000 |
| 預り金 | 1,000,000 | 普通預金 | 1,000,000 |
3社間ファクタリングの仕訳例
ケース: 売掛金100万円を手数料2%(2万円)で3社間ファクタリング
STEP 1: 契約時(売掛金を未収金に振替)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未収金 | 1,000,000 | 売掛金 | 1,000,000 |
STEP 2: 入金時(手数料を譲渡損として計上)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 980,000 | 未収金 | 1,000,000 |
| 売上債権譲渡損 | 20,000 |
勘定科目の選び方
| 処理項目 | 推奨勘定科目 |
|---|---|
| 売掛金の譲渡 | 未収金(または売掛金のままにする方法も) |
| 手数料の費用計上 | 売上債権譲渡損(または雑損失・支払手数料) |
| 登記費用 | 支払手数料(または租税公課) |
| 振込手数料 | 支払手数料 |
消費税の扱い
売上の請求書を発行するとき、本体価格と消費税は別建てで記載されているのが通常。ファクタリングで売却するときも、税込総額を売掛金として譲渡することになります。譲渡時点で消費税の追加計上は不要です。
決算書への影響
| 項目 | ファクタリング | 銀行融資 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | 売掛金が現金に振替(資産内訳のみ変動) | 負債が増える |
| 損益計算書 | 売上債権譲渡損が計上される | 支払利息が計上される |
| 自己資本比率 | 改善する(売掛金圧縮+負債維持) | 悪化する(負債増加) |
| 銀行評価 | ニュートラル〜ややプラス | 借入余力減少のためマイナス |
経理担当者が押さえるべき5つのポイント
- ファクタリングは『借入』ではなく『売掛金の譲渡』として処理する
- 手数料は『売上債権譲渡損』で費用計上(消費税非課税)
- 2社間は預り金処理、3社間は直接入金で送金処理不要
- 決算書には借入金として計上されないため、財務指標は改善傾向
- 顧問税理士に契約書の内容を共有し、適切な仕訳と申告を確認
税務調査で問題視されないためのポイント
- ファクタリング契約書を必ず保存(原本/PDF)
- ノンリコース(償還請求権なし)であることを契約書で明示
- 手数料の計算根拠を明示できるようにしておく
- 売掛金の存在を証明する請求書・通帳履歴を保管
- 貸金業の許可がない業者からの『借入』ではないことを明確化
まとめ:ファクタリングは正しく仕訳すれば財務改善に直結
ファクタリングの会計処理は『借入金として計上しない』点が最大の特徴。負債が増えず、自己資本比率も維持できるため、銀行評価への影響を抑えながら資金調達が可能です。
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